解体工事業は、数ある業種の中でも珍しく『壊す』ことで価値を生み出します。それと同時にイメージが大きく先行し、一般に『壊して捨てる』だけの業種と見られがちです。しかし、実際は『捨てる』という行為一つをとっても、「廃棄物を手作業で分別」「それぞれの処理施設へ搬入」等の作業が存在します。
廃棄物の処分代も近年は高騰傾向であり、残念なことに適正な価格を大きく下回る悪質な業者も多数存在しています。それらは廃棄物の不法投棄や見積もり時には出ていない追加工事で、高額な料金を請求する、若しくは地中に埋めたままの状態にする等の元凶となっており、これらの事実がわかった際には莫大な工事料金が発生します。ですが、こういったことを知らないお客様もたくさんいらっしゃるのが現状です。
現在では上記のような不正な価格競争で、業界の一部が「安ければいい」という風潮に流されつつあるように思います。当社はそのような業者とは勝負をせず、「適正な価格」で仕事をさせて貰い、『お客様に喜んで頂く』『お客様に笑顔になって貰える』仕事を最後まで貫きます。それこそが我々の使命であり、想いです。
比較的に儲けやすいと言われる我々の業界ですが、実際のところ、利益に繋がるのは2割を割り込むのが現状です。良い時代を生きた解体業者は30年も40年も前の高度成長期の時代や、それより前の時代です。度重なる廃棄物処理法の改正で、厳しくなる一方の業種ではございますが、当社の理念である『人との繋がり』を大切に、お客様と我々が『笑顔になれる』よう努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。
波多野工業株式会社
代表取締役 波多野 剛